【今更聞けないワインの知識01】赤ワインと白ワインの違いって?
赤ワインと白ワインの違いをご存知ですか? 「色が違うんじゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。 色が違うのは間違いではありませんが、赤ワインと白ワインは大きく分けてブドウの品種と製造方法が違います。今回はどう違うのかご紹介します。
そもそもワインとは?
果物から作る醸造酒のことを指しますが、一般的には「ブドウを原料とした醸造酒」をワインと呼んでいます。醸造酒とは、果物や穀物をそのまま、または糖化させた後、酵母の働きによってアルコール発酵させたもの。ワイン、ビール、紹興酒などが醸造酒です。
ブドウ品種の違い
ワインはブドウから造られますが、ブドウにもたくさんの種類があります。赤ワインと白ワインは原料となるブドウの品種が違うのです。
・白ワイン
白ブドウ・黒ブドウのどちらのブドウからも作ることができます。果汁だけで仕込む白ワインは、果皮の色の影響を受けません。なので赤ワインに比べ、すっきりとしたブドウのフルーティーな味わいになるのです。
・赤ワイン
赤ワインの主な原料は黒ブドウ品種です。果汁・皮・種といったブドウのすべてを使います。果皮に色素成分「アントシアニン」を含む黒ブドウを主原料にすることで、赤色のワインが仕上がります。
製造方法の違い
・白ワインは果汁のみ発酵
白ブドウまたは黒ブドウを収穫したら、果皮を破きブドウの実を潰します(破砕)。 その後、果皮・種を取り除き果汁のみ取り分けます(圧搾)。この取り出した果汁だけで、アルコール発酵させたものが白ワインとなります。果皮・種を使わないのでわずかな渋味しか含まれず、酸味が高くて、シャープな味わいになります。
・赤ワインはブドウ丸ごと発酵
黒ブドウを収穫したら「破砕」した後、「圧搾」をせず果皮・種子も含めた果汁と一緒にアルコール発酵します。 果皮や種子に含まれる色や渋み(タンニン)成分から、赤ワイン独特の渋みやコクが生まれます。渋みが強ければ、飲みごたえのあるしっかりとした味わいになります。
相性のいい料理
味わいが違えば相性の良い料理は何か気になりますよね。相性の良い料理と合わせることで、それぞれのおいしさが引き立ちます。 一般的には、肉料理には赤ワインを、魚料理には白ワインなどのイメージがありますが、身近なお食事ともおいしくいただけるので、ぜひお試しください。
・赤ワインには醤油ベースの料理
照り焼きやハンバーグなどは赤ワインの渋味とぴったりです。じっくり時間をかけ旨味を詰め込んだ煮込み料理、複数の調味料を使用した複雑な味わいの料理に合わせるとより楽しみ方が広がります。
・白ワインには素材を楽しむ料理
唐揚げやとんかつなどは白ワインの酸味がぴったりです。例えばレモンを絞るように、白ワインと合わせると綺麗にペアリングします。お刺身やサラダなどの野菜に合わせても食事のスタートを彩ることができます。
いかがでしたか?赤ワインと白ワインでは味わいが違うからこそ相性の良い料理も違います。その日の気分や合わせる料理を楽しめるのもワインの魅力。当店ではおすすめペアリングもご提案しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。