カナダワインの魅力
カナダワインって?
ワインといえば、イタリア、フランスと思う方がほとんどではないでしょうか。カナダワインは自国消費が8割なため国外へはほとんど流通しておらず、日本では馴染みがありません。オンタリオ州のワイナリーは他国のワイン産地にも劣らない近年国際的に高い評価を受ける高品質なワインを生産しており、2024年「サクラアワード」では多数受賞し日本の女性たちに認められました。カナダ・オンタリオ州はワイン生産に最適な環境で現在は、次世代のワインを形作り、より持続可能で活気に満ちたワイン産業を誇っているのです。そんなカナダワインの魅力をご紹介します。
バランスの取れた味わい
ブドウの生育にいいテロワールに恵まれ、白ワインはミネラルが豊富な味わいに、赤ワインはタンニンが穏やかでフルーティーに仕上がり、一口飲むとその味わいに感動するのがカナダワインの魅力といえます。
冷涼な気候のワイン産地
オンタリオ州は実はアメリカ・ナパよりも緯度が低く、温暖化の影響でワイン造りの中心地になりつつあります。寒いイメージのカナダですが、夏は40度近くまで気温が上がり日照時間が長く、ブドウがよく熟し糖度が高く濃厚なブドウになるのです。しかし夜は17度ぐらいまで下がり基本的には冷涼と呼ばれます。涼しい気候のワインは暑い地域のワインよりも香りがよく酸味が強いため、爽快感がありバランスの取れた味わいになります。ドイツやイタリアからの醸造家が独自のワイン製法を持って移住するほど、ブドウの生育環境に恵まれているのです。
世界で類のないテロワール
オンタリオ湖、エリー湖、ヒューロン湖の3つの五大湖の近くにあるオンタリオ州。大陸性気候により、比較的気候が安定しヴィンテージによる差がうまれません。ブドウにとって快適な気候となるのです。また、オンタリオ州の土壌は海底からの石灰岩が集中しているため、水はけの良い地形がブドウに栄養とミネラルをもたらします。太陽、地形、土壌全てが揃う唯一の場所がカナダ・オンタリオ州なのです。
白ワインはミネラルが豊富な味わいに、赤ワインはタンニンが穏やかでフルーティーに仕上がり、一口飲むとその味わいに感動するのがカナダワインの魅力です。
特選ブドウ品種
オンタリオ州独特のテロワールは、冷涼な気候の地域で優れた品質を誇るブドウに最もよく表れています。50以上の国際品種、北米ならではの冬に強い北米種をかけ合わせた10のハイブリッド種、なんといっても厳冬を利用した世界最高峰のデザートワインであるアイスワインやレイトハーベストワインを生み出しています。
赤ではカベルネフランやピノノワール、メルローが多く栽培。欧州と北米品種のハイブリッドで生まれた「バコノワール」は人気商品の1つです。
白ではシャルドネやソーヴィニヨンブランが多く栽培され、当店ではリースリングが人気です。
徹底した品質管理
オンタリオ州にはVQAと呼ばれるワインの品質管理認定があります。VQAは世界的にも厳しいとされるワイン法です。ワインボトルにVQAオンタリオと原産地呼称名が記載されていれば、そのワインは厳格な品質保証およびラベルの完全性プログラムに合格しており、全てオンタリオで栽培されたブドウから造られていることが保証されています。
地球環境に優しいワイン造り
地球環境問題を考え、2007年オンタリオのVQAワインおよびブドウ産業のための業界主導の持続可能性プログラム「Sustainable Winegrowing Ontario」を確立しました。このプログラムは、持続可能な3つの中核となる「環境」「経済」「コミュニティ」を軸に構築されています。
日本料理と最高のペアリング
そして何より、カナダワインは日本食と相性が抜群。カナダのブドウは日照時間が長く、ブドウがよく熟すことで糖度が高くなるため、香りがよく果実味溢れるワインを造り出し、醤油、みりん、砂糖、酒や出汁で作られるはんなりとした日本食とよく合うのです。