【今更聞けないワインの知識04】世界中で人気上昇中のオレンジワインって?

世界中で大流行し今では定着したオレンジワイン。赤、白、泡、ロゼに続く第4のワインとして注目のワインです。今回は製造方法や合う料理についてご紹介します。

 

オレンジワインとは?

名前からオレンジで造ったワインと思いがちですが、オレンジワインは白ワインの一種。白ブドウを使って赤ワインと同じように果皮と種を造ったオレンジ色のワインです。 オレンジワインの歴史は古く約8000年前までさかのぼります。それが最近になって認知されたのには、二つの理由があります。

 

オレンジワインが人気な理由

●ナチュラルワインブーム
人気を集める理由の一つは、近年のナチュラルワインブームの影響です。ナチュラルワインは過剰な添加物を極力避け、ブドウ本来の魅力を引き出すワインのことを言います。白ワインは自然の酸化防止剤であるタンニンを持たないため、赤ワインに比べると酸化防止剤が必要になります。 しかし、オレンジワインは赤ワインと同じようにタンニンがあるため、添加を控えたワイン造りが可能。白ワインをオレンジワインとして造ることで、添加物を少なくすることができるのです。そうして添加物の少ない最新のワインとしてナチュラルワインブームに乗り、世間に認知されました。
※オレンジワイン=ナチュラルワインではありません。

 

●合う料理が多い
オレンジワインは白ワインにはないタンニンと果実味、酸味やミネラル感が特徴で独特な厚みのある味わいになります。これらの特徴によって様々な料理と合うのです。 白ワインではワインの味が負け、赤ワインでは渋味が辛味と喧嘩してしまい、ワインを合わせることが難しいスパイシー料理と非常に相性が良いです。チーズやシーフード料理、和食にも合います。

 

オレンジワインの醸造方法

オレンジワインは、白ワイン用のブドウを赤ワインのように果皮や種と一緒に発酵させます。果皮と一緒に発酵させる過程で、タンニンや色素が抽出されることで、オレンジワイン独特の風味や色合いが生まれるのです。

 

オレンジワインの美味しい飲み方

オレンジワインは、冷やして飲むことが一般的ですが、冷やしすぎると渋みが際立ってしまうため、8度から12度程度がおすすめです。 また、オレンジワインは注いでから空気に触れさせることで酸化が進み、風味や味わいが徐々に変化していくので、食事と合わせながらゆっくりと楽しむことができます。

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