【品種紹介06】リースリング

華やかな香りとキレのある酸味で、世界中のワイン愛飲家を魅了するリースリング。近年では、冷涼な気候で育つことでより洗練された味わいを持つリースリングに注目が集まっています。今回は、その魅力に満ちたリースリングをご紹介します。


リースリングとは

シャルドネが“白ブドウの王”と呼ばれるなら、リースリングはまさに“白ブドウの女王”。熟しても美しい酸を保ち、骨格のある辛口から蜂蜜のような甘口まで、幅広いスタイルのワインが造られています。長期熟成を経ることで、リッチでオイリーな質感が加わり、味わいにさらなる深みがもたらされます。

 

香りで魅せるリースリング

ピーチやアプリコット、シトラス、トロピカルフルーツに加え、フローラルやミネラル、さらにはスティール(鉄)を思わせるニュアンスも感じられるのがリースリングの特徴。その華やかで奥行きのあるアロマが、他の品種にはない魅力を放ちます。

 

カナダ産リースリングの実力

カナダ・オンタリオ州で造られるリースリングは、冷涼な気候とステンレスタンクでの発酵・熟成によって、その繊細さとピュアな果実味を最大限に引き出しています。他の地域とは異なる表現力を持ち、世界中のワインファンから注目を集めている産地です。

 

日本の味わいと引き立て合う酸

リースリングは、キリッとした酸とミネラル感、すっきりとした果実味が特長。これらの要素が、日本食における素材の味を活かしたシンプルな料理や、うま味・塩味・酸味のバランスがある料理と抜群の相性を見せます。

●寿司・刺身(白身魚中心)
辛口リースリングの酸が魚の甘みを引き出し、シャリの酢ともうまく調和します。

●塩焼き魚(鮎、鯖、サンマ)
レモンやすだちを添えることで、ミネラル感と柑橘系アロマが魚の香ばしさを引き立てます。

●天ぷら(特に白身魚や野菜)
シンプルに塩とレモンで。リースリングの酸が油をさっぱりと洗い流し、素材の甘みを際立たせます。

●あさりの酒蒸し・昆布締め
貝や昆布のうま味と、リースリングの酸・ミネラル感が見事に調和します。

 

日本酒好きにもおすすめの「食中酒」

日本酒のフレッシュさやうま味、料理との調和を楽しむ方には、辛口リースリングがぴったりです。酸味と果実味が絶妙に調和し、まるで日本酒のように料理を引き立てる「食中酒」として楽しめます。特に和食との相性が抜群で、日本酒を愛飲する方にもきっとご満足いただける一杯です。

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